1 わたしはその若者のことをヤマモくんと呼んでいた。だからここでもヤマモくんと書くことにする。 ヤマモくんは教会のぱーきんぐ・えりあのまん中に座り込んでいた。にゅーすぺーぱーを取りに出たわたしが声をかけても顔をあげなか… 続きを読む omamayとわたし(テキスト版)
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omamayとわたし
除籍本(テキスト版)
DA Y1 丸十パンでポテトパンを買った。財布に入っていた小銭の全部を出したらちょうどだった(170円)。ポテトサラダを挟んだパンだ。 70種類以上ある惣菜パンを並べたショーケース越しに注文する。「そのままでいいですか… 続きを読む 除籍本(テキスト版)
除籍本
記憶について(テキスト版)
序言 当店の看板猫(ココ・18歳)の寿命がまもなく尽きようとしている。ココが退院したのは治ったからではないことは家族の誰もが知っている。ココは慢性腎臓病(腎不全)を患っている。妻(洋子・69歳)はなにも食べようとしない。… 続きを読む 記憶について(テキスト版)
記憶について
Wikipediaにそう書いてある(テキスト版)
JR検見川浜(けみがわはま)駅の北口の広場に歩行者専用の陸橋がある。平日の朝早く。ゆるやかな勾配を住宅地の並木道のほうから駅に向かってまっすぐ渡ってくる通勤客の流れを割る位置に6角形の花壇がある。 潮風に強いハマヒサカ… 続きを読む Wikipediaにそう書いてある(テキスト版)
Wikipediaにそう書いてある
抱っこはしない(テキスト版)
高さの違うどっちもおおきなタンスが2つ。あとベッドが1つ。ほかにはキャットタワーがあるだけの寝室の窓際に、ぺろは寝そべっている。 美衣子(みえこ)が洗濯物を畳んだあとわざとしまい忘れていたバスタオルの上だ。3枚重ねの座… 続きを読む 抱っこはしない(テキスト版)
抱っこはしない
*上記の作品を冊子として綴じれるデータのご用意もあります。